”こだいこらーめん”で最後の一杯を。 [ヌードル]
”こだいこらーめん”で最後の一杯を。
週末から日本列島を襲った最強寒波。想像を超える雪と寒さにタジタジ。。。熊本生まれの私にとって、この寒さは耐えられません。そんな観測記録に残る寒い日、1月24日に熊本ラーメンの老舗”こだいこらーめん”が最後の日を迎えられました。(新聞やTVでも告知されていました)結局、悪天候で中止になりましたが、イベントの出店を予定したため、私たちは、三日前の夜、最後の一杯を食べに行って来ました。
店内に入るといつもと同じ光景。但し、閉店の噂を聞き付けて連日店内は満席。外にも行列が出来ていました。
メニューを開きオーダー。。
チャーシュー麺を白スープで。*白はさっぱり豚骨。
「やっぱ美味しか~」これが本物の熊本のラーメンです。
高菜炒飯もプラスして。
スープを最後の一滴まで完食。
何かとお世話になった村田紀美江さん(右)、三紀さん(左)姉妹。「姐さん寂しかね。またいつかラーメン食べさせてね。」ご挨拶をして退場。
壁に掛けられた閉店の挨拶文を読んでいると思わず涙が...。
私が、初めてこの店の暖簾をくぐったのはもう30年も前の事です。当時はマツフジビルの前でお母さんたちが営業されていました。今は亡きスナック”幸”のママ(私の人生の恩人)が「たいぎゃ美味しかよ」って教えてくれた店でした。あれから時は流れ、数年前に村田姉妹とイベント会場でお会いして...。いつでも食べれると思っていたのにとても残念です。沢山のお客さまに愛された思い出の味。頑固親父のらーめんだとお姐さんさんたちは表現されていますが、「人生の幾つもの山や谷を乗り越え、61年間ラーメンを作り続けた。」この頑固親父とお母さんに拍手。「本当に美味しいらーめんをありがとうございました。」
最近、長年通うお店が4軒、諸事情ではありますが閉店されました。今は寂しい気持ちで一杯ですが、「惜しまれながら店をたたむ。」これも名店の終わり美学のような気がします。大好きだった店主たちの味や品に関わることは出来なくなってしまいましたが、「今まで頑張った分、残りの人生を楽しんで、いつまでも幸せでいてください。」と敬意を持って言ってあげたいと私は思います。
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